私の両親はスナックのママとお客という関係で結婚した夫婦です。
ですから母は派手で酒飲み、父は酒好きで特に尊敬できるところはなし。
今でも酒が好きでタバコをスパスパ吸うので娘を連れて実家に帰りたくはありません。
顔が派手な母とくどい父から生まれた私はご想像の通り派手でクドイ顔をしています。
小さい頃はまつ毛やまゆ毛を自分で抜いたり切ったりして、なんとか薄い顔になろうと努力しました。
今でも理想の顔は少年隊の東さんです。
話は戻りますが、両親は一年の中でも大きなイベントである子供の運動会には来ませんでした。
他の子の両親は朝から場所取りに並び、子供が頑張る姿を応援したり写真におさめたりしていました。
私も実際娘の運動会には張り切って行きます。
でもうちの両親は運動会の当日、家の近所の公園で焼肉パーティーをするという奇行を繰り返しました。
当然他の家族は、この家族ここで何してんの?と思っていたでしょう。
子供が小学生じゃないご近所さんを集めて焼肉パーティーをしながらまたお酒を飲む両親。
この日くらいはお酒飲まなくてもいいんじゃない?
一年で一番大事なイベントだよ。
そう思っていても言えないし、他の家族がグラウンドでお弁当を食べているのを見てとても羨ましかった記憶があります。
運動会のお弁当の記憶は全部肉です。
今思うと、母はお弁当を作りたくなかったのではないかと。
最近は小学校でも運動会が午前中だけになり、ただスポーツ観戦しに行くようなスタイルになってきましたが、昔は完全なお弁当。
母は数年前に流行ったおにぎらずも30年前から私に作って食べさせていました。
握らずラクチン、切り口がキレイでインスタ映えするとか言われていましたが、私の場合は切ってないので真っ黒い塊をドンッと出されてそれにかぶりつくスタイル。
家畜じゃあるまいし。
中学の部活の時にお弁当を作ってとお願いしたら、中身が天丼で味は良かったけど見た目が悪いので、それ以来お金を貰ってコンビニに行くようになりました。
高校の時は学食があったので、お弁当持参の友人と学食に行って好きな物を食べていました。
いつも友人が「お母さんいっつもひじき入れるから嫌なんだよね~」って言いながら食べていたのを思い出します。
その友人も、今や二人の男の子のお母さん。
その時どんな気持ちでお母さんが毎日ひじきの煮物を入れてくれてたか分かっていると思います。
愛情たっぷりに育てられた友人を見て羨ましかったけど、30年前からおにぎらずを作ってたうちの母も斬新で凄いと、最近はちょっと違う考え方ができるくらい心の余裕があります。
究極に面倒くさいと人間て凄い事思いついちゃうんだね。
母の血を受け継いじゃってるから気をつけなきゃ( ;∀;)